依佐美送信所
依佐美送信所は昭和4年(1929)に建設された、当時としては世界最大級の無線送信施設で、長波によるヨーロッパへの送信を日本で初めて行いました。これにより当時の外交や通商は飛躍的に向上しました。
その後、短波通信施設も強化され、長・短波ともに日本の国際通信設備としての重要な役割を果たしました。第二次世界大戦後の在日米国海軍の接収、平成6年(1994)の日本への返還を経て、翌7年11月にアンテナの撤去が行われ、翌8年8月から9年3月にかけて鉄塔の撤去が行われました。役割を終えた送信所は平成18年に全施設が解体・撤去されました。
この送信所の産業遺産としての価値を評価し、長波用送信機器および関係資料を保存し、後世に伝えていくことを目的として、平成19年4月に依佐美送信所記念館を開館しました。現在では記念館内に送信設備の一系統が移設保存され、館に隣接した2号塔跡地に高さ25mの記念鉄塔が設置されています。


依佐美送信所記念館
依佐美送信所の主要設備を保存する施設で、フローラルガーデンよさみの敷地内にあります。
当時の送信施設の外観を再現し、貴重な産業遺産である送信機器類が数多く展示され、依佐美送信所の歴史を振り返ることができます。
休日はガイドボランティアが機器や歴史についてガイドを行っています。平日及び団体でガイドを希望される場合は、事前申し込みが必要です。
概要
- 所在地
-
愛知県刈谷市高須町石山2番地1
- 開館時間
- 午前9時から午後5時まで
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
- ガイドについて
- 詳細は関連情報をご覧ください。
地図
依佐美送信所記念館
このページに関するお問い合わせ
文化観光課
〒448-8501
刈谷市東陽町1丁目1番地
電話:0566-62-1037 ファクス:0566-27-9652
文化観光課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。